浜のしごと

2018.12.27

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家から歩いて2分で、海に辿り着く。

私が住んでいる町、陸前高田市広田町は、「広田半島」といって
町全体が海に囲われている地形。浜と生活が密接しています。

ここでは 6月~8月、「ウニを獲れる日」があり、
朝5時、自然の中で育っているウニを、小舟にのって、船から身を乗り出してとっていく。

ウニは、その町に住む 漁業権を持った人とその家族のみ、獲って出荷することを許され、浜に「降りる」ことができます。

とってきたウニはひとつひとつ殻をわり、
スプーンでこれまたひとつひとつ身を取り出します。

食べた海藻などがあるので、これが残らないように、丁寧にとりのぞきます。

そうしてやっと、私たちが知っている「ウニ」になります。

地道な作業ではあるけれど、みんなで黙々と剥く3時間。

神奈川県で生まれ育った私は、食べ物を得る手段は「買うこと」で、
「消費する」ことしか知りませんでした。

でも、ここにいると、食べ物の「原点」があることを感じます。

最高のごちそう。

 

執筆者プロフィール

山﨑 風雅

1995年生まれ / 神奈川県横浜市出身 / 2018年3月に移住 大学卒業後、陸前高田の漁師に惹かれ移住。高田暮舎では広報担当として取材、執筆をおこなう。海と旅行と料理が好き。休日は浜の仕事を手伝う。最近挑戦したいことは、シェアハウスの庭で野菜栽培。