あるところに

2020.12.01

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あるところに、仲の良いおじいちゃんとおばあちゃんがいました。

おじいちゃんは「地域の子どもたちが喜ぶから」と巨大かかしを毎年作り、おばあちゃんは自家製梅干しを毎年作っていました。

 

ある日、おばあちゃんは「梅干しを作りたい」という近所の若者に梅干し作りの本を貸しました。

若者は本を返すときに「日頃お世話になっているから」と野菜を持っていきました。

するとおばあちゃんは「そんな気を遣わなくていいのに」と自宅で採れた野菜をくれました。

 

お分かりかと思いますが、この話は私とご近所さんとの話です。

最近メディアで「お裾分けをもらったら倍返ししなきゃダメ」とか「ご近所さんが頻繁にくるので逆に密」とかよく聞きます。

 

地方移住への不安感を煽ってるように見えるけど

思いやりがあるところには安心感があります。

 

いただくことを当たり前と感じないように「感謝」の気持ちを忘れない、どの地域でも当たり前のことを大切にしていれば怖いことはありません。

むしろご近所さんの顔が見えて都会より安心感がありますよ。

執筆者プロフィール

田中 大樹

1986年生まれ / 長崎県佐世保市出身 / 2019年4月に移住 陸前高田に遊びに行くようになり、1年後に移住。高田暮舎では空き家バンクを担当している。保育士・土木作業員・災害ボランティア・日本全国旅などを経て今に至る。地域に転がる「あったらいいな」で仕事を作り、複業に挑戦中。